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「次亜塩素酸水」の有効性の最終報告に対する当社見解

ニュースリリース

平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

6月26日に経済産業省から発表された新型コロナウイルスに対する「次亜塩素酸水」の有効性の最終報告を受けてメディアで報道された内容につきまして、当社の見解を公表させていただきます。
経済産業省が有効性の評価を委託した「独立行政法人製品評価技術基盤機構(ナイト)」が公表した最終報告では、一定の濃度(有効塩素濃度35ppm以上)で新型コロナウイルスに「次亜塩素酸水」が有効であることが発表されました。また、効果的な使用方法として、1.汚れ(有機物:手垢、油脂等)をあらかじめ除去する。2.対象物に十分な量を使用すること。以上が付記されています。

NITE(ナイト)の最終報告書によると今回の検証試験に協力した研究機関や大学は国立感染症研究所をはじめとする5つの機関で試験を行っており、検体に使用した「次亜塩素酸水」は製造方法の異なるいくつかのタイプのものが用いられています。
試験機関によって試験方法も異なるため単純比較は出来ませんが、有効塩素濃度については帯広畜産大学及びQTEC(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)での試験結果では32ppmで新型コロナウイルスの不活化効果が認められたという報告があることから35ppm以上に限定して有効と発表したことには疑義が生じます。
ちなみに当社で製造販売しております「ジャームブロック二液混合タイプ(有効塩素濃度250ppm)」は7倍希釈で今回有効と発表された35ppmとなることから新型コロナウイルスの感染対策として物品の除菌に使用する場合は7倍希釈を限度として使用されることをお勧めします。

「ジャームブロック・スーパー30、希塩酸を電気分解して生成するタイプ(有効塩素濃度30ppm)」については、今回のNITE(ナイト)の最終報告書にあるとおり帯広畜産大学の試験において有効塩素濃度32ppmで99.99%のウイルス不活化効果が認められたという報告があることから原液の使用で有効範囲に十分適用するものと考えておりますが、コロナウイルスのエビデンスは持ち合わせていないため、今後、機械メーカーの見解や方針を確認しつつ当社独自の対策を検討していきたいと考えております。

また、NITE(ナイト)が効果的な使用方法として示した「汚れを除去し十分な量を使用する」ということについては、「次亜塩素酸水」の有機に接触すると水に戻るという特性上、有機物が付着した物品の除菌を行うには予め汚れを除去することは当然の使用方法であり量についても使用する対象物に合わせて十分な量を使用することは従来より当社でも推奨させていただいております。

尚、メディアの報道であった拭き掃除に使うときは有効塩素濃度80ppm以上のものを薦めるということについてはNITE(ナイト)の最終報告書にも記載されておらず根拠となるデータがないため当社ではその有効性について見解を示すことはいたしません。
一方、「次亜塩素酸水」の空間噴霧についての有効性や安全性に対する検証が見送られたことは非常に残念であり、データがないにも拘わらず空間噴霧は勧めないという発表には納得し難いものがあります。問題提起だけしておいて検証は行わないというのは無責任と批判されても仕方ないと感じています。比較対象として挙げられた一般的な消毒剤(ホルムアルデヒド、塩素系薬剤、アンモニウム化合物等)はそもそも噴霧や散布することは推奨されておらず「次亜塩素酸水」を人体に影響を及ぼす消毒剤と単純比較することに合理性はないと考えております。

当社では、今回の最終報告書並びに報道の内容を踏まえて、当社独自で第三者機関に依頼をして当社製品の有効性及び安全性の検証を行う予定であり、その結果に基づいてあらためて有効と考えられる使用方法等についてご案内をさせていただく所存です。

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